おさんぽてん うえをむいてあるこう
清水銀座商店街
私がお嫁にきた2001年、清水ってどんなところだろう、と歩いた場所。
幼いころ楽しみにしていた七夕まつり。こんなお店だったかなあ、30年以上経ったおさんぽは少しノスタルジー。おじいちゃんに肩車してもらって七夕飾りをながめていた私は普段の清水銀座を知らない。
おさんぽしてると色々思い出す。そうそうこのお店。筆箱買ってもらったっけな。このお店で洋服選んでもらったなあ。ここでソフトクリーム食べたっけ。ここの本屋さんのギャラリーは、知り合いの作家さんがデビューを飾ったなあ。変わらない看板に足取りが軽くなる。
それから10数年経って、思い出のお店がいつの間にかシャッターを下ろし、閉店のメモが貼ってあったりすると胸を締め付けられます。まだ知り合いも少なくて心細かった10数年前、そのお店のご主人がお掃除をしている姿や、お店の手書きの値札に癒されていたんだなと思います。
ベビーカーで息子を連れて歩くと商店街の旗や掲示板で喜んでたなあ。
まちづくりってそういうこと。ただものを売るのではなくその街、人をささえてくところなんだと感じた瞬間でした。
そんなまちづくりができるのが清水の人たちなのだと思います。
おさんぽてん、たくさんの人たちの心が、じんわりよろこぶ企画にしたいと思います。
岸本挽物製作所 / kisshi & bu
岸本真紀・しのぶ